WordCamp Osaka 2018に参加した


早くも1ヶ月半が経ってしまったが、ブログを書くまでがWordCampなので。
6月2日3日に行われたWordCamp Osaka 2018に参加してきた。
会場は一階がスタバ✕ツタヤの関西大学 梅田サテライトキャンパス Me RISE
関大MeRISE
名札に押すアイコンのスタンプが今回もある。
「デザイナー」「コーダー」「エンジニア」「ブロガー」等、これは自分は何を押すべきか悩ましい。コーダー・エンジニア・ブロガーを押したけども、ブロガーは違うな…そんなに頻繁に更新してない。
私が聴いてきたセッションは以下

  • 10:10 WordPressのニュースのソース大全
  • 11:05 WordPress導入で変わったNPOのweb運用とその後
  • 13:40 WordBench 長野の取り組みと、コミュニティづくりについて考えたこと。
  • 14:35 中規模案件のこなしかた DockerとCI、テスト
  • 15:30 WooCommerce development and extensions use for Japanese cases (to be determined)
  • 16:25 コントリビュータ座談会

WordPressのニュースのソース大全

リテラシーから入る構成がよい。
WordPressの情報源はあまりに多い上に、昨今のSEO事情で、最新よりも人気な記事が上位にきてしまう。自分が使い始めたWordPress3.2あたりでは書籍もなく、1〜2の個人サイトの情報が頼りだった。
「興味を惹くためにどのような技術を利用しているか」を知ろう、考えようというのは印象に残る。
WEBといえば、もはやSEOは切っても切れない手法である。
が、それだけでなくデザインや見出しの付け方にも「興味を引くための技術」はある。
記事を書いている人がどういう人かの判断にwordpress.orgも使える。
その人の公式採録のテーマやプラグイン、コントリビュータなら何で貢献したかアイコンが表示される。
自分もアカウントは持っているので、プロフィールを少し追記しておいた、特に活動してないけど。
https://profiles.wordpress.org/akiya
WP-Tavern
WordPress公式でライターにギャラを払って、記事を書いてもらっていたりするらしい。
WordPressが資金面をサポートしているので、広告が入らないんだそうだ。
こういうサイトがコンスタントに更新されていると良いのだけど…
英語は読むのが大変だ。
英語情報の方が豊富なのは当然として、
日本語に翻訳されているのは翻訳者が記事を選ったものだけである。
日本語のWordPress情報源、最近は話題がグルグル回ってるというのに同感。
テーマテンプレートの作り方とか、定石はほぼ出尽くした感はある。
WP-APIとか最新鋭の機能を使おうって人は、英語情報を直で取りに行くだろうし。
WordPressのPが、正しく大文字になっていない記事も多いとのことで西川さんのサイトはCapital Pと名付けたという由来に対し「GitHubのhは大文字です」と見事なツッコミが入って終わった。

WordPress導入で変わったNPOのweb運用とその後

災害支援のNPOでの話。
2017年の北九州豪雨災害では、情報発信のためのサイトを1日で構築したとか。
このスピードはCMSなくしてはなしえない。
また、被災当事者、現地ボランティアからの情報発信が大事になるため、その点でもWordPressで助かっているとのこと。
リテラシーが様々な人達でもWordPressでの投稿は簡単に始められて、継続していくそうだ。
それとスケーリングにも気を使っているとのこと。
TVで災害支援のWEBサイトが紹介されたりすると、10分だけトラフィックが急激に増えて減る。
そんな時に、サイトが表示されないとどうしようもないので、スポットで増強したり対策をしていると。
こういうマスコミ対応みたいなのは、実際の運用があっての知見だなあ。
細やかな配慮が行き届いた運営をされていると思った。

昼休み

一階からスタバのコーヒーがタンクで運び込まれていて飲み放題。
酸味が強いコーヒーだった。

WordBench 長野の取り組みと、コミュニティづくりについて考えたこと。

「コミュニティはコミュニケーションにフォーカスすべし」
15分前に会場についたら、聴衆が自分だけだった。
登壇者のとろゆにさんが「マンツーマンでもやりますよ」などと話していたら、ちゃんと人は集まりました。
自分は「WEBで情報も沢山あるし、WEB技術なのに対面を欲していて、しかも『コミュニティ』まで生えてくるのは何故」
というところで興味を惹かれたのだ。
物語はWordBench長野の苦闘の歴史から始まる…
一人WordBenchも何回かやったそうだ。つらそう…
WordBench参加者というのは、元々の動機として「小規模でできてしまうが故に、仲間が欲しいWordPressについて誰かと話したい」という気持ちがある。
確かにそうかも、特に地方は。
そうか、だから地域コミュニティがあちこちできるんだな。
「コミュニティは本質的には『内輪』なので、実際的にオープンにしていく」
具体的には、月1回の開催頻度を保つとか、常連しか分からないことは都度説明を入れるとか。
こういうコミュニティはやっぱりメンツが凝り固まってマンネリになっていくそうだ。
他の勉強会もそうらしい。
8mmフィルムサークルに何回か顔を出したことがある。
ここはかなり年齢層が高い(VHS登場以前、1970年代が全盛期だったから)上に人数も毎回10人いるかどうか、だったけれども、
内輪で閉じきっていなくて活気を感じられた。
基本年会費制だったが、飛び込みでも500円の会費を払うと8mmフィルムを映写してくれる。
これが手製の電源安定化回路を備えた映写機で、映画並みのサイズに映写してもらえるのだ。
これだと、昔撮ったフィルムを映写して欲しいという人がやってきたり、現物のフィルム映写を見たいとかで若い人もやってくる。
常にニューカマーのいる集いは「熱量」を失わないのだろう。
またちょっと種類が変わるが、ポケGoのユーザーコミュニティの話。
プレイスタイルを巡って地域コミュニティが分裂してしまった話を聞いたこともある。
自然発生的なコミュニティはそういうことも多いと思う。
OSSもそういうのあるし。
と、思ったらこのWordCamp直後にWordBenchにもそういうゴタゴタが起きてしまったようだ。
自分は、名前は変わっても個々のコミュニティが変質せずに続くなら、それでいいと思うけども。

中規模案件のこなしかた DockerとCI、テスト

自分もこのサイトはDockerとTravisCIを駆使しているが、メインは協業の話。
複数人で複雑な機能を備えたサイトを構築する「中規模」案件でどうしてきたか、というところ。
GitBlameはBlameするために使ってはいけない、ということでgit annotationにコマンドが変わったそうだ。

blame 間違い・過失などを非難し責任を問う

これはいかんやつだ。
個人的には、「ここは自分が変えたコードだっけか?」というのを確認するために使っていた。
PHPで書けるビヘイビアテスタ、Behatの紹介。
Seleniumみたいなやつだけど、フラットな英語でテストを書ける。
Railsのテストスイートみたいなもんか。
フォームとかボタンとか表示されてるかどうかはテストできるけど、CSSで意図通りのレイアウトになっているかはやっぱり難しそう。
個々のローカル環境や本番サーバできっちり同じ状態にあることを、冪等性(べきとうせい)というそうだ。
ちゃんと言葉あったのか。

WooCommerce development and extensions use for Japanese cases (to be determined)

「どれだけかかるの? WordPressでウェブサイト制作、お見積の実際」
というセミナーを聞こうかと思っていたが、来場者多数で他に行くことに。
WooCommerceの開発メンバーの人がスピーカーらしいので、聞くことにした。
海外の開発者の話なんて、そうそう聞く機会ないからね!
英語は分かるのかって?ヒアリングとスピーキングは全然できないさ!
でもまあ、同時通訳付きなので何とかなるだろうと。
しかし、日本語、英語を聞きながらノートを取るのは無理があるな。
同時処理する情報量が多すぎる。
一番印象に残った言葉
「購入体験はあなたのプロダクトの一部です」

コントリビュータ座談会

当初の演題、Giving back to the CommunityのスピーカーであるLincoln Islamさんがこられなくなったそうで、急遽座談会に。
コントリビューション、コアのコーディングだけでなく色々あるのだ。
フォーラムだったりテーマレビューだったり。
翌日のコントリビューターデイに参加したようかと思っていたのが、予定もあるので今回は見送り。

参加して

WordPressを仕事で触ったり、このサイトを作ったりしているのだけど、他の組織の制作者の人と話す機会はほぼない。
なので、こういうコミュニティがあるのは大変よいと思う。
特に海外の制作者のセッションを同時通訳で聴く機会など、そうそうないことである。
来年こそコントリビューターデイに参加しようと思う。

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