企業の行動原理とポップカルチャーの発展


いつか明らかにしてみたいことが、ようやく定式化できた。

漫画、アニメ、ゲームなど娯楽産業において、新たな製品(作品)を市場に出すにあたり、何が売れるのかを事前に予測することはほぼ不可能である。よって次に何を作るかという意思決定は非合理的なプロセスによらざるを得ない。クリエイターの表現欲求が企業活動のうちに組み込まれるのは、この非合理的な意思決定があるからである。クリエイターの表現欲求を満たすような作品のもたらす楽しみ(顧客満足)が、従前の作品群のそれと大きく異なるとき、予想を超えるような新規顧客を獲得したとき、それは娯楽産業自体のイノベーションとなる。このようにして、企業活動であるからこそ娯楽産業、ポップカルチャーは発展してきたといえる。

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